木を見て庭を見ず

出雲・石見を中心に、歴史的なお庭と屋根と神社仏閣を見て回って、ひとりごとです。

まもなく今年も終わりですが・・・

お松:皆さん、こんにちは~!さて、ややさん。山口ネタが尽きてきたところで、やっぱり更新が滞ってきましたが、だいじょうぶですか?
やや:う、申し訳ない。本当にネタがない・・・。「雪舟を探して」は、いろいろ勉強を進めてはいるんですが、もう、本当にそっち側まで行ってしまって(←どっちだ~?:お松)、宋代から元・明代の日本外交と禅僧の動向とかを調べているので、収拾がつかなくなっちゃって・・・。
お松:あ~。それで臨済宗の本とか読んでいるんですね。お坊さんになるのかと思っちゃいましたよぉ。
やや:俗物なんで、それは無理です。ま、とにかくいろいろはまり過ぎちゃって、おかげで庭を見に行く暇もない・・・。
お松:まさに、本末転倒ですね(←ほっとけ~:やや)。そんな訳で、今年1年ももうすぐ終わり。この1年は金環日食にオリンピックと明るく楽しく始まったのに、中国のデモから外交の混乱、そして政権交代。来年は、日々平穏にお庭巡りができる年になると良いですねぇ。
やや:まったくですわ・・・。
石見銀山於紅ヶ谷の手水鉢
画像は、世界遺産石見銀山の山中。観光コースからは大幅に外れた於紅ヶ谷と言うところにあった手水鉢。あたりには、お庭はおろか、建物があったことすら想像できませんが、戦国時代から江戸初期のシルバーラッシュの頃には、きっと!
 発掘調査では、ガラスの“かんざし”なんてものまで発見されているようですから、きっとこの辺りは、お庭があって?立派な建物があって?そんでもって、セクシーなお姉さんたちとかがいるお店が?
お松:ややさん?なんか、変なことを想像してません?目つきが変ですよ?口が開いてますよ?
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  1. 2012/12/30(日) 09:28:16|
  2. お松との会話
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発掘庭園

 発掘調査で発見されたお庭の整備というのは、全国各地で見られますね。福井県の一乗谷、朝倉氏遺跡関係のお庭はけっこう行けていて大好きですし、平城京の東院庭園なんて、古代のお庭ってすごいと思います。でも、発掘庭園の整備って、上手く行っている方がめずらしいんじゃないかと・・・。つまり、植栽など発掘調査で判明しなかった部分には何も置かれなかったり、芝生でごまかされたり。建物が無いので視点の置き場が定まらなかったり・・・。
 山口市の大内氏館跡では、継続的に発掘調査が行われ、少しづつ整備公開がされていますが・・・。なんと言いましょうか・・・あんまり美しくは・・・判らない部分が多いせいか、スカスカだし、背景は普通の町だし、ほぼ公園整備のような・・・。まぁ、それはしょうがないのでしょう。
大内氏館跡のお庭
 このお庭の整備での大胆な点は、蘇鉄!大内氏は日本に始めて蘇鉄を持ち込んだ可能性があり、その後のナゼか「蘇鉄大好き戦国武将のお庭!」の先駆けになった人かもしれません。ただ、この寒空に、ひょろひょろの子蘇鉄が、池際のスカスカの空間に生えている様子は・・・寒い・・・。
大内氏館跡の蘇鉄
 蘇鉄は超長生きの樹木。天然記念物に指定されているものには400年のもの樹齢の蘇鉄が在ります。このお庭も是非末永く!今はスカスカのお庭も、その内、落ち着いてくれば行けてるお庭になるのではないかと願っているのでございます。
  1. 2012/12/23(日) 18:48:19|
  2. お庭でひとりごと
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雪舟が見つからなくって(その4)善生寺庭園(山口市)

山口市の善生寺庭園も伝雪舟庭園のひとつ。善生寺は浄土宗ですので・・・雪舟の臨済宗でないからダメだという話にはならないと言うのは前々回でも言っておりますが・・・。
善生寺庭園
 お庭は本堂裏手に展開しており、手前の芝の(枯山水の?)部分を広く取り、奥側に大きな心字池。最奥部右手に涸れ滝石組みを配しており、おおざっぱに(本当におおざっぱに)言えば、伝雪舟庭園の中心である常栄寺庭園の配置と同じです。ただ、常栄寺のような複雑な滝石組みや岩島は無く、手前の枯山水部分にもほとんど石組みが置かれず、(作庭時期を室町期まで遡らせることができたとしても)同じ作庭者と見るのは困難かもしれません。それに、本堂の位置がもう少し池に近かったのかもしれませんし・・・。
 ただ、これほどの規模のお庭がきちんと維持され、しかも無料で見学(お寺的には参拝です)できるのはラッキーです。
近年に改装された本堂はぴっかぴかになっていますが、庫裏は古い建物を大事に使っておられるようで、良い雰囲気を出しています。
善生寺の石橋
伝雪舟を名乗る多くの庭。ますます気になる今日この頃ですが・・・わからん・・・。
  1. 2012/12/22(土) 14:39:49|
  2. 雪舟が見つからなくって
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雪舟が見つからなくって(その3)大内氏遺跡・凌雲寺跡

凌雲寺跡は山口市街地の喧噪から離れた吉敷川の上流部、現在は静かな山間に位置しています。このお寺は雪舟の後半生のスポンサーである大内義興の開基により、永正4(1507)年頃に、雪舟の大親友である了庵桂悟が開山したお寺です。大内義興の菩提寺となり、義興の墓所も作られています。
大内義興の墓所
遺跡は巨大な石垣を残しているだけで、庭園はもちろん、寺を思わせる建物のひとつも残されていませんが、『天開図画楼の記』を記した了庵桂悟が!スポンサー大内義興が?・・・雪舟に深く関わった人たちがここで過ごし、雪舟を想っていたかと思うと、感慨もひとしおです。
凌雲寺跡
 凌雲寺跡は城郭寺院と呼ぶ人もいて、(当時は当たり前のことですが)有事の際には城としても使える様な、強靱な石垣に囲まれていたようです。庭ではありませんが、これはこれで美しいと思いませんか?
  1. 2012/12/09(日) 08:05:20|
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雪舟が見つからなくって(その2) 龍蔵寺庭園(山口市吉敷)

 山口市の吉敷にある龍造寺は鼓の滝や大銀杏、摩崖仏など見所の多いお寺で、紅葉シーズンには多くの参拝客で賑わっています。その龍蔵寺にも伝雪舟庭園があります。
 山口県内の伝雪舟庭園は『防長風土注進案』(萩藩が天保年間に代官・庄屋などによって調査させた領内の地理・産業などをまとめた書物)の記事に雪舟作庭を記されることが多いのですが、龍造寺の伝雪舟庭園に関しては『防長風土注進案』に雪舟作庭との記載がありません。雪舟作庭を伝えるのは寺伝(?)で、荒廃していた庭園を重森三玲氏が調査し、昭和31年に整備したお庭です。
龍蔵寺庭園
 お庭は山門から続く参道沿いに流れる谷川の対岸にあり、横に細長い立地。背後は急斜面。前面は谷川で建物が置けそうにない場所に唐突に築かれています。現在は谷川沿いに往復する園路から眺めるようになっていますが、当時(当時っていつだ?)は、どこから眺めたのでしょうか?
 お寺自体も真言宗で、雪舟の臨済宗ではありませんが、雪舟作と伝えられる絵馬(もちろん諸説有り)が残されています。英彦山周辺の天台宗寺院にも伝雪舟庭園は多くありますので、真言宗だからどうと言うつもりはありませんが、『防長風土記注進案』に記されていなかったり、建物と無関係のあまりに唐突な立地だったり・・・。むしろ、永遠のモダンな雰囲気が漂っているような・・・。
立石の多い龍蔵寺庭園
 お庭は・・・岩は、地の底からニョキニョキと生えてくるような、躍動感あふれる立石を多用し、枯れ流れは小さな蛇行を繰り返し・・・重森三玲らしいすてきなお庭です。
  1. 2012/12/08(土) 08:20:23|
  2. 雪舟が見つからなくって
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雪舟が見つからなくって(その1)雲谷庵

やや:こんにちは、さて、本編「雪舟を探して」がなかなか進みませんが、その途中、雪舟を探している間に立ち寄ったお庭や所縁の地などを紹介するカテゴリを作っちゃう事にします。
お松:なるほど、撮ってきた画像の方を手っ取り早くアップしちゃおうっと、そう言うことですね。
やや:ぎく!
お松:で、第1回は?
雲谷庵

やや:山口市の雲谷庵です。雪舟は文亀2(1502)年から永正3(1506)年頃に亡くなる訳ですが、その晩年を過ごしたのが山口の天開図画楼、つまり雲谷庵です。
お松:あれ?確か、明から帰ってきた雪舟が大分に構えた庵も天開図画楼でしたっけ?
やや:そうですね。雪舟は自分の庵をどこでも天開図画楼と名付けたようです。特に晩年を過ごした山口の天開図画楼である雲谷庵では、国宝とされているような雪舟の代表作のほとんどが描かれたと言われています。また、大親友の了庵桂悟が記した『天開図画楼の記』などから雲谷庵にはお庭があったようです。
お松:へ~?ここで雪舟が晩年を過ごしたんですね。
やや:さあ?
お松:え?今、雲谷庵で晩年を過ごしたって言ったじゃないですか?
やや:現在の雲谷庵は明治17(1884)年に造られたものです。場所についても異説が無い訳でもありません。まぁ、大内館に近いので、大間違いではないと思いますが・・・。
お松:要するに、雪舟って、本当にナゾだらけなんですね?
やや:だからおもしろいし、探したい訳です。
雲谷庵の内部

雲谷庵の内部はこんな感じ・・・。もちろん、ここに雪舟が座った訳ではない・・・。
  1. 2012/12/01(土) 11:51:16|
  2. 雪舟が見つからなくって
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 神社仏閣と古い町並み、そして何より屋根とお庭が大好きな“やっぱり屋根が好き”と申しますが、相棒の“お松”に、あり得ないぐらい略されて、“やや”と呼ばれています。

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