木を見て庭を見ず

出雲・石見を中心に、歴史的なお庭と屋根と神社仏閣を見て回って、ひとりごとです。

ややさんにドMの疑いがあることについて

お松:おっはよぉ~っと!新聞によると医光寺の枝垂桜が満開だそうですが、行きたいなぁ。ややさんは行かないんですか?
やや:い、行きたい・・・でも、忙しい・・・年度替わりだし、いろいろあって公私ともにクソ忙しい。・・・医光寺では、今年は少し花の数が少ないそうだけど・・・あ~、でも行きたい・・・。
お松:まぁ、そりゃ残念。でも、近所の桜並木も、8分咲きかな?結構見れる感じになってきましたよ?・・・って、そう言えば、ソメイヨシノは大嫌いでしたっけ?毛虫がいるからですか?
やや:ソメイヨシノはクローンでゾンビだからです。
お松:そりゃ、なんですか?
やや:ソメイヨシノは江戸の染井で品種改良された大輪の桜ですが、自ら交配して子孫を残すことができません。現在の全国のソメイヨシノは接ぎ木で作られたクローンです。だから、環境が同じであれば同時に花を付けます。
お松:なるほど、クローンだと言うことは分かりました。けど、ゾンビってのは?
やや:接ぎ木で作るので、根の部分は、台木となったエドヒガンなどの別の桜が担っています。年月を経てソメイヨシノが成長すると、その台木部分を覆い尽くし、やがて台木を殺してしまいます。一方、死んだ台木は腐り始め、やがてソメイヨシノの芯を腐らせ始め・・・ってな訳で、ソメイヨシノは短命なんです。
お松:ソメイヨシノではなく、台木がゾンビなんですね。でも、本当は毛虫が嫌いってだけだったりして。
やや:ソメイヨシノが満開の時期には毛虫はいません。
お松:なんで?
やや:ソメイヨシノは花が終わった後に葉が出てくるので。毛虫のえさとなる葉は、花が終わらないと存在しないからです。
お松:お~なるほど。でも、って事は、ソメイヨシノは光合成できない時に満開になっているんですね?
やや:冬の間、葉を落とし、冬眠しています。で、春になって秋にため込んだ最後の力を振り絞って満開の桜を咲かせます。でも、光合成できなので、本当に弱り切っている状態で満開を迎える訳です。その弱り切っている状態のところで、根の上にシートを貼って、人間の体重をかけて酒盛りして・・・さらに、根に向かってアルコールをこぼしたり。要するに、最も弱っているフラフラの状態のソメイヨシノに、さらにムチを打って楽しむ。いわばSMプレイがお花見なんです。
お松:そう言えば、ぼんぼりとかを灯すのもロウソクプレイって事ですかねぇ?(←やや:いや、それは?)よ~するに、ソメイヨシノが嫌いなんじゃなくって、お花見が嫌いなんですね。
やや:いんや、ソメイヨシノが嫌い!
お松:嫌い、嫌いと言いながら・・・う~ん。なんか倒錯した愛情を感じるなぁ。ややさんってドMでしょう?

画像は、ずいぶん古い画像で、行きたいのに行けない医光寺の枝垂桜。(修理中)
医光寺の枝垂桜(修理前)

おまけ(修理直後)
医光寺の枝垂桜(修理直後)
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  1. 2013/03/30(土) 07:04:35|
  2. お松との会話
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旧国鉄大社駅

 黒い石州瓦に小さな鴟尾!
旧国鉄大社駅
下り棟の先にはカメ?
下り棟のカメ
 この何とも不思議な建物は、旧国鉄大社線の大社駅。
 大社線は1990年に廃止になり、多くの線路が道路になってしまいましたが、このすんごい建物は2004年に国の重要文化財に指定されました。現在は、自由に(無料で!)見学することができます。
大社駅の照明
 観光ガイドのチラシなどには「出雲大社を模した」と書かれているものもありますが、どこが?出雲大社にはあり得ない黒石州瓦葺きに不思議な内装。いったい、ここはどこ?(←お松:出雲で~す!)
大社駅の券売所

お松:お?実に半年ぶりの庭無しの屋根フェチネタ!しかも、大社駅!?
 さて、
 大社線は1990年に廃止だそうですが、ややさんは、この駅の現役時代の思い出ってありますか?
やや:いや~ぁ。なぜかステンドグラスのある一畑電鉄の出雲大社前駅の方は、子供の頃にも何度か降りた記憶がありますが・・・。旧国鉄大社駅に行ったのは、重要文化財に指定された後ですね。初めて見た時も、「なんじゃこりゃぁ?」って思いましたわ。
お松:確かに。一畑電車の駅の方も「なんじゃこりゃ?」ですが・・・。じゃぁ、大社線を走っていた電車とかの思い出は?
やや:電車じゃなく汽車ですね。それにごく普通のディーゼルカーでした・・・ん?そう言えば、ここを出発する列車には松江駅辺りからは乗ったことがありますが・・・そうそう「急行大社」とか・・・大社発名古屋行き!しかも宮津線・小浜線・北陸本線経由?国鉄時代って、すごい急行列車がありましたねぇ。
お松:お~。地図で見るとびっくりですね。日本海沿いを通って名古屋へ?へぇ?
 ところで、旧大社駅のホームには蒸気機関車が置かれていますが、あんなのも大社線を走っていたんですかねぇ?
やや:あれ、D51ですよねぇ。貨物列車を引くヤツですよ?知らないけど、大社線にはあまり縁が無さそうな・・・。個人的な趣味で言えば、キハ28とかの方が雰囲気だよなぁ。キハ58ではなくキハ28で・・・。
お松:・・・。オタクの発言は意味不明なので、この辺にして。では、また来週!
  1. 2013/03/24(日) 08:15:43|
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この橋、渡るべからず・・・

 奥出雲の鉄山師のお庭、卜蔵(ぼくら)庭園はお気に入りのお庭の一つで、時々見に行くのですが、行くたびに、必ず話題になるのがこの灯籠と橋。
卜蔵庭園
 卜蔵庭園の元は、江戸時代の鉄山師のお庭であることは間違いなく、(砂鉄を採るために)水を自在に操る鉄山師にふさわしく、滝を配し、雄大な借景を背負ったお庭なのですが・・・どうもいろいろ改造されたらしく、その代表がこの灯籠と橋。
 とにかくこの橋は・・・まさか、富士山でも模したのでしょうか?(せっかくの借景との関係は?)・・・少なくとも、ちょっと渡る気になれない・・・渡ったら危ない。でも、この対岸には手水鉢が置かれ、飛石が続く・・・?
 おそらく、元々、この位置には(普通に渡れる)橋があったんだろうなと思います。で、思いっきり想像をたくましくすると、その橋は、おそらく今の富士山橋の部材そのもので、短冊に組まれ、対岸へ渡ることができたのではないか・・・と。で、いつの頃か、その橋の部材を流用して、ナゼかアバンギャルドな橋を組んでしまった、と言うことではないのでしょうか?
卜蔵庭園の橋
お松:なるほど、そうでないと、対岸の手水や飛石がホントーにムダですもんねぇ。ところで、もし、この問題の灯籠と橋がなかったら?と想像すると、どんな印象になるんでしょう?
やや:お庭右手に目を引くものが少なくなり、左手の滝石組みや中央に抜ける借景が目を引くんでしょうね。お庭全体としては、今よりもさらに明るい印象になるんじゃないでしょうか?
お松:でも、パンチはなさそうですね。
やや:パ、パンチ?・・・パンチかよ・・・。

卜蔵庭園の石臼風飛石
おまけの画像は卜蔵庭園の石臼風飛石。軸穴が浅く、スリ目もまったく摩滅していないので、石臼の転用ではなくお庭用。こういうものが多いのが、このお庭の何というか・・・。
お松:パンチですか?
やや:う・・・。
  1. 2013/03/23(土) 07:27:34|
  2. 出雲のお庭
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玉造御茶屋跡庭園

 松江市玉湯町の玉作湯神社参道脇には松江藩の御茶屋があったことが知られています。御茶屋とは、藩主が藩内を回る際の休憩宿泊施設で、商家や農家の邸宅を一時的に借りる本陣の他、藩が運営する御茶屋がありました。茶店のことではありません。時々によって、増減があるのかもしれませんが、松江藩の記録では9カ所から12カ所の御茶屋が設置されていたことが見えます。中でもこの玉造御茶屋はちょっと異質で、どうも藩主のための温泉付き別荘のような施設だったようです。
 この玉造御茶跡は史跡出雲玉作跡の中にあって、何度か発掘調査され、その結果、建物の礎石や半地下式の浴室!などが発見されたほか、手水鉢や景石、池を伴う庭園が明らかになりました。
玉造御茶屋跡
 奥の薬師廟は後世のもののようですが、鶴石(?)などの景石や、一部破損していますが手水鉢!がありますね。その手水鉢か灯籠の設置痕跡(?)のようなものまで発見されています。
 さて
 温泉につかったお殿様が見た庭園が、どのように現代によみがえるのか?大変期待しておりましたが・・・。
整備後の玉造御茶屋跡

発掘庭園の整備は難しいようですね・・・。

玉造御茶跡の手水鉢
お松:どうでも良いことですが、玉作?玉造?隣の神社は玉作湯神社で御茶屋は玉造御茶屋なんですか?
やや:古代は「玉作」です。石を細工して小さな玉を作る訳ですから日本語的にも「玉作」ですね。でも、なぜか江戸初期頃から「玉造」の用例が増えてきて、現在は玉造温泉でJRも玉造温泉駅です。ただ、この御茶屋が玉造御茶屋になった時期は、玉造で玉作は行われていません。
お松:え?メノウの玉とか?作ってないんですか?
やや:出雲の玉作は、平安時代頃にいったん途絶え、再開されるのが幕末です。ちなみに北陸の技術を導入して再開しています。つまり、江戸時代のほとんど期間は玉造で玉作は行われていないので、玉作を行っていない玉造温泉に玉造御茶屋を造ったことになります。
お松:どーでもいいけど、わざとめんどくさい言い方をしてるでしょう?
やや:ふ・ふ・ふ・・・。
  1. 2013/03/17(日) 09:02:30|
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もうすぐ冬眠から目覚る?卜蔵庭園

お松:三寒四温も過ぎて、二寒五温から一寒六温ぐらいまでになってきましたねぇ。
やや:意味がまったくわかりませんが?要するに、寒い日も時々あるけど、ずいぶん春めいてきたって言いたいんですか?
お松:きわめて正確に聞き取れているじゃないですか?
やや:う・・・。
お松:で、陽気に誘われて、ふらふらと奥出雲町まで漂ってきたんですね?
やや:漂って?・・・俺は黄砂か?
お松:午後2時50分ぐらい。
やや:・・・ま、いいや。
卜蔵庭園の短冊石
 卜蔵庭園は奥出雲の鉄山師卜蔵家の庭だったところです。卜蔵家が移転して後は、お庭の上に公民館ができたりして荒廃していたものを重森千青氏が中心となって整備されたお庭です。現在はその建物を利用して、おそば屋さん椿庵が(営業日注意)営業しています。ただし、雪深い奥出雲竹崎ですので、冬の間は冬眠中。
 え~と、お庭的には、鉄山師が得意な滝を配した池泉に、雄大な借景なんですが・・・灯籠や橋など近代以後の追加や改造が多いのが残念ですが・・・。
お松:でも、よく行くお庭のひとつですよねぇ。お気に入りでしょ?
不思議な場所にある手水
やや:改造もお庭の歴史ですし、それよりも、なんかここがダメ!って言いたくなるのも魅力のひとつっつ~か・・・。
お松:へそ曲がり垂涎のお庭って事ですね。ところで、以前からの約束のおそばの方は?
やや:卜蔵庭園のおそば屋さん椿庵は、まだ冬眠中でした。来月中頃からだそうです。
お松:じゃぁ、それまで私ももう一眠り・・・。
やや:うそ~?もう一月も寝るつもり?
  1. 2013/03/12(火) 16:22:56|
  2. お松との会話
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松江歴史館のお庭(現代)

 松江市殿町の松江歴史館は、松江城や松江城下町の歴史を紹介する資料館。松江城のすぐ近くにある左桟瓦を葺いた(一見)日本建築風の建物ですが、この松江歴史館建設に先立つ発掘調査では、松江藩の武家屋敷の遺跡が発見されています。松江城が目の前なんですから、当然、松江藩の家老たちのお屋敷があった訳です。で、当時は、遺跡の保存運動なんかも起こったりしました。
 家老屋敷の遺跡も大切かもしれませんが、お庭マニア的には!なんと、この時の発掘調査では、江戸時代の家老屋敷の池泉が発見されているのです。
松江藩家老屋敷のお池
 やたら深い池泉ですね(真ん中の土管は近代の井戸、と言う説明だったような)。護岸は階段状になった場所もあります。こんな感じの深い池泉は、江津市の小川家庭園の雰囲気に似ているような・・・。

 もちろん、いろいろとすったもんだがあったようですが、結局、遺跡は埋め戻され、その上に松江歴史館が建ち、そこに・・・(家老屋敷のお庭とは何の関係もない)お庭が作られています。
松江歴史館のお庭(現代)
 すったもんだがありました。
右手の手水

左手の灯籠
お松:で、ややさん的には、このお庭はどうなんですか?
やや:何というか・・・ノーコメントでお願いします。
お松:ホントーは好みじゃない、と言うことですね?
やや:だって、なんかごちゃごちゃ・・・おっと、あぶね~。特に何もないです。ノーコメントです!
お松:ホッホッホ、なるほどねぇ・・・。
  1. 2013/03/10(日) 18:36:07|
  2. お庭でひとりごと
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今日のかめさん(ずいぶん前ではありますが)

直接のお庭ではありませんが、お庭には付きものと言うことで、手水の画像を・・・。
 世界遺産石見銀山のど真ん中に鎮座する佐毘売山神社の拝殿の前にはカメが居ます。普段なら、口から水を吐き出しているのですが、冬の渇水の時期にはカメも冬眠中のようです。佐毘売山神社を愛する誰もが気にしているカメさんです。
佐毘売山神社のかめ

かめの手水

 毎日手入れされる熊谷家の手水と違って、落ち葉だらけで、とても使う気にはなれない手水ではありますが、行けば必ず挨拶したくなるカメさんなのでした。
  1. 2013/03/09(土) 07:55:07|
  2. 石見のお庭
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実用品と言えば

 昨日、「手水は実用品だから」とつぶやいたところ、すぐにお松から「お庭には他にもいろいろ実用品があるの?」との質問が・・・。まぁいろいろありますが、真っ先に思いついたのが灯籠。暗くなってからお庭に行かないというのはもちろんですが、あまり使われているのを見たことがありませんよねぇ。お庭のライトアップイベントなんかでも、当然、灯籠はまったく目立ちませんし・・・。
河島家の灯籠
 画像は、石見銀山の武家屋敷河島家のちょっと変わった(かなり変わった)灯籠。3方に窓が開けられ、あらぬ方向を照らす仕組みになってますが、使われたことはあるのでしょうか?

cafe住留のなにか
 おまけの画像は、Cafe住留の前に置かれた・・・なんだこれ?・・・ベンチ?と言うことでよろしかったでしょうか?

お松:ところで、年が明けてから石見銀山の画像が急増中のようですが?ネタ切れの影響でしょうか?
やや:う!そうかも・・・。そう言えば、河島家と熊谷家が交互に来ているような・・・。
お松:近頃、おまけの画像の方にリキが入っているのも、ネタ切れのせいでしょうか?
やや:やっべ~・・・。
お松:さらに!昨日から、サムネイルが大きくなったのも、ネタ切れのせいでしょうか?
やや:そんなはずね~だろ!昨日から少し大きくしてみました。それに、元々サムネイルと言うサイズでは無いし。
 ま、とにかく、も少し暖かくなったら、お庭巡りに行きたいですねぇ。早く暖かくなんないかな~ぁ。
  1. 2013/03/03(日) 07:40:05|
  2. お庭でひとりごと
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お庭に手水

 手水鉢って、好きです。何はなくとも、お庭に行ったら手水の写真はとにかく撮ります。「真冬の手水って寒そうだよねぇ」って(お松に)言われたことがありますが、そもそもは実用品。真冬だろうが雪が降ろうが使われていたはずですよねぇ。

熊谷家の手水
 画像は、石見銀山の重要文化財熊谷家の手水。放置されたお庭で、手水の水が汚れていたりすると本当にがっかりですが、ここは安心。いつだってしっかり手入れされています。
 ちなみに障子の向こう側では火鉢に炭火が起こされていて、炭を動かすパチパチという音が聞こえてきます。雰囲気や音も大切な冬のしつらえですよねぇ。

佐毘売山神社のわんこ
おまけの画像
 今日のわんこ。佐毘売山神社で、「どぅだ!」って踏ん張ってますが、なにやら頭にいっぱい載ってますよぉ?だいじょうぶですか?
  1. 2013/03/02(土) 09:57:22|
  2. お庭でひとりごと
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プロフィール

やや

Author:やや
 神社仏閣と古い町並み、そして何より屋根とお庭が大好きな“やっぱり屋根が好き”と申しますが、相棒の“お松”に、あり得ないぐらい略されて、“やや”と呼ばれています。

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