木を見て庭を見ず

出雲・石見を中心に、歴史的なお庭と屋根と神社仏閣を見て回って、ひとりごとです。

稲佐の浜の上の宮

 神在月も終わり、正月前の(比較的)静かな時間を過ごしている出雲大社周辺です。
 神在祭は、(例年は)稲佐の浜で神迎え祭を行い(今年は、悪天候のため変更)、神迎えの道を出雲大社へ向かって移動するのですが、出雲大社以外の場所でも、様々に神在祭が行われます。
稲佐の浜

 今日の画像は、出雲大社の境外摂社、上の宮です。仮の宮とも呼ばれ、ここの住所も出雲市大社町杵築北仮の宮です。神迎え祭の行われる稲佐の浜の近くにあります。仮の宮とは、神様方の出雲大社の会議以前に仮に行う会議の宮の意味でしょうか?
上の宮
 ご祭神は素戔鳴(スサノオ)尊と八百萬神とされており、神在祭の期間中、八百万の神々が会議を行う場所とされています。出雲大社の十九社もそうですが、神在月に関わる社殿のご祭神は、八百万の神々とされますね。

 上の宮があるので、当然下の宮もあります。こちらには天照大御神が祀られています。社殿の後方、西側はすぐに稲佐の浜です。日御碕神社の日沈宮を思い出させる立地です。
 この二つのお宮は、いずれも出雲大社の摂社・末社なのですが、御本殿が平入りとなっており、妻入りの大社造りではありませんね。天照大神を祀る日御碕神社と同形の社殿ですが、出雲の神社ではむしろ少数派です。
下の宮

おまけ
近くにある八大荒神社の狛犬さん。なにか、なにか・・・
八大荒神社の狛犬さん

お松:なにか、なんですか?
やや:ぶちゃいく。
お松:あ~・・・。

お松:さて、これで今年の更新も最後ですね。後半はややさん多忙につき、更新もままなりませんでしたが・・・。なんだか、もうしばらく忙しい?
やや:休み中は仕事のことは忘れてますが、1月中ぐらいまでは・・・。
お松:ブログは冬眠ですね。
 では皆様、今年もありがとうございました。
やや:良いお年を。
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  1. 2014/12/31(水) 08:06:03|
  2. 神話の足跡探し
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富能加(ほのか)神社

 出雲市所原町の富能加神社です。出雲市街地を神戸川沿いに南へ向かい、街の喧騒から遙かに離れた静かな山間にたたずんでいます。
富能加神社参道
『出雲国風土記』には神祇官社「保乃加社」と記されおり、永久二(1144)年二月に再建したことを示す棟札があることから平安時代以前の創建であることがわかっていますが、それ以上の情報はありません。神社には、星神山の岩窟に鎮め奉られ、麓に拝殿を置いていたという伝承があり、明治四十四年に小野神社を合祀、移転し、現在に至っているようです。
 で、この神社のご祭神は本牟智和気(ホムチワケ)命、肥長比売命とされています。
富能加神社本殿
 古事記によれば、本牟智和気王は、垂仁天皇の皇后、沙本毘売(サホビメ)の子なのですが、その兄、沙本毘古(サホビコ)王が妹を利用して垂仁天皇暗殺を企て、失敗。妹も兄と共に亡くなっています。で、その遺児である保牟智和気王は、長い髭が胸まで垂れ下がるようになっても言葉を発しなかったので、垂仁天皇は心配していたのですが・・・。あるとき、夢のお告げで「出雲の大神の祟り」であることが判明し、出雲の大神(出雲大社か?)を参拝した帰りに言葉を発するようになったとされます。この時の出雲の大神は、葦原色許男(アシハラノシコオ)大神と記されています。葦原色許男は、数あるオオクニヌシの別名の一つで、出雲大社の社殿の改築(修繕?)に天皇家が関わった事を示すものかもしれません。
 このブログで度々登場する『古事記』の神話は、主に「上巻」に記される神様方の神話ですが、本牟智和気王の話は「中巻」、神武天皇から応神天皇の時代の神話(記録?言い伝え?)で、神話と言う言い方にしても比較的新しい部類と言うことになりますね。

おまけ、
富能加神社の狛犬さん

 「取ってこい!」って投げたボールを前足で押さえて、うれしそうにしているワンコ。
  1. 2014/12/28(日) 18:31:23|
  2. 神話の足跡探し
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神在月も終わり、すっかり真冬の出雲地方です

 神在月も終わり、すっかり真冬の出雲地方です。
参拝客でごった返していた出雲大社の神門通りもずいぶん静かになり、人通りも少しだけ落ち着いてきました。
お松:でも、もうすぐお正月。また、神門通りがごった返す季節がやってきます。
やや:神門通りどころじゃないもんね。大社界隈はそこら中で渋滞ですもんねぇ。
お松:なので、ややさんは近づきません。
やや:もぉ、何年も正月の大社とかには近寄ったことがありませんわ。
稲佐の浜

 画像は、出雲大社稲佐の浜。例年なら、この浜で出雲大社の神在祭の最初の神事、神迎え祭が行われるはずでしたが・・・、今年は天候が大荒れだったため、別の場所で神事が行われました。神様バス移動とか、時々そんな年がある真冬の日本海です。


 え~、業務多忙につき更新はおろか、皆様の所への訪問すらも滞っております。大変申し訳ございません。
  1. 2014/12/23(火) 16:50:58|
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だ、暖冬だったはずでは?

 外は吹雪です。さ、寒い・・・。確か、この冬は暖冬だったはずでは・・・。仕事が大変忙しく、更新はおろか、どこにも行けておりません。
御三社

 画像は、先週の出雲大社北島国造館御三社です。
 後に出雲大社と呼ばれるようになる杵築大社は、古くは千家家と北島家が交互に宮司を勤めたとされています。現在でも出雲大社の拝殿を挟んだ東西に千家国造家、北島国造家があり、北島家ではお庭周辺が公開され、自由にお参りすることができます。
御三社と呼ばれるこのお社、左が稲荷社、右が荒神社、そして中央は天穂日命(アメノホヒノミコト)社です。『古事記』によれば、天照大神が大国主命に対し一方的に国譲りを迫った際の最初の使者で、大国主命にへつらい3年たっても戻ってこなかった、とされる神ですが、『出雲国造神賀詞』(イズモノクニノミヤツコノカムヨゴト:出雲国造が代替わり毎に天皇に奏上する祝詞)では、天つ神の指示どおり、地上の様子を時間をかけて調べてきたと主張されています。この天穂日命が出雲国造家の祖とされており、現在の千家・北島両家に繋がるとされています。
 大国主命は国つ神の代表ですが、それを祀る出雲国造(千家・北島両家)の祖は天つ神・・・なんだか不思議ですね。
  1. 2014/12/13(土) 19:13:05|
  2. お庭でひとりごと
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神在月の十九社

 神在祭まっただ中の出雲大社です。
 そもそも人混みが大嫌いだし、ましてや神在祭の頃は「お忌荒れ」と言われ、例年、天気が悪いので、近づく事すら無かった出雲大社ですが、たまたま近くに用事があったのと、たまたま(一時的に?)天気がよかったので、突撃お参りしてきました。
出雲大社本殿
 当然のようにごった返す境内。画面に他人が写らないようにするには、ホンの一瞬のタイミングです。
 出雲大社では、旧暦の10月10日(今年は12月1日))に神迎え祭を行い。10月11日(12月2日)から八百万の神々を招いて神在祭が行われ。旧暦の10月17日(12月8日)と26日(17日)に行われる神等去出(カラサデ)祭によって、全国にお立ちになる神々をお送りします。
お松:新暦と旧暦がごちゃまぜでわかりにくいので・・・。
やや:では、この先は、現在の暦で・・・。
 12月1日に(本来は稲佐の浜で・・・今年は荒天のため屋内で)行われた神迎え祭で、全国津々浦々から出雲へお見えになった神々は、出雲大社拝殿の東西にある十九社(じゅうくしゃ)へ迎えられます。十九社は文字どおり十九の社を連ねた長~ぁい社殿となっており、東西の社殿はそれぞれ東十九社、西十九社と呼ばれています。
 こちらは東十九社。
東十九社
 普段は戸を閉め切られた十九社ですが、神在祭の期間中だけは、その戸が開けられ、八百万の神々がお見えになっていることを示します。
遷宮を終えた西十九社
 西十九社は、先頃、御遷宮を終えたばかり、ピカピカの社殿が八百万の神々をお迎えしました。
西十九社

お松:どれほどピカピカになっているかと思いましたが、思いの外、落ち着いた感じで・・・。
やや:屋根の桧皮を葺き替えたぐらいでしょうか?
お松:東十九社の苔むした屋根もステキですが、いずれにしろ戸が開けられた十九社は、神在月らしくてよいですね。
やや:神在祭の最後は、神等去出(カラサデ)祭。そして出雲は本格的な冬を迎えます。
お松:今回は、特にオチは無しと言うことで?
やや:神在祭の期間中は物忌み、つまり、神々のじゃまをしないように謹慎斎戒し、古くは婚姻・建築・土木工事・音楽・裁縫・理髪・爪切りまでもを慎んだ、と言われてきました。当然、小ネタやオチは慎みます。
お松:・・・それが、オチですね?
  1. 2014/12/06(土) 17:46:45|
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 神社仏閣と古い町並み、そして何より屋根とお庭が大好きな“やっぱり屋根が好き”と申しますが、相棒の“お松”に、あり得ないぐらい略されて、“やや”と呼ばれています。

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