木を見て庭を見ず

出雲・石見を中心に、歴史的なお庭と屋根と神社仏閣を見て回って、ひとりごとです。

イナズマ道路の町並み

 なかなか天候が安定せず、それ以前に仕事が・・・で、いつまで経っても澄水寺に登ることができませんが・・・。
 澄水寺は出雲観音三十三か所霊場の二十五番札所で、現在は麓に降ろされ、長慶寺境内に観音堂を置いていますが、次の二十六番札所小倉寺も明治初めに廃寺となり、松江市石橋町の千手院境内に移されています。
千手院境内の小倉寺

 元の小倉寺は、松江市西持田町の真山中腹にあって、これも近々・・・。
お松:ま、山寺はともかく。この千手院周辺の町並みはステキですねぇ。昔の松江の町がそのまんま残されているかのような・・・。
千手院通り
 千手院の参道を下りてくると、真正面にはお醤油屋さん。無性に食欲をそそるステキな香りが漂ってきます。
やや:先日行われた松江建築研究会でも話題に上っていましたが、松江の古い町並みが残されている所といえば、この石橋町界隈。松江に特徴的な左桟瓦(隣の瓦の隙間を塞ぐ桟のかかる方向が、普通の瓦と逆)を葺いた古い家並みが点々と残っています。
お松:なぜか、トタンが赤く塗られているんですね。赤いトタン、黒い板壁、白の漆喰のコントラストがステキです。
金森醤油店

やや:この石橋町は、松江城下町の北側で、武家地ではなく商人の町です。だから、門長屋や庭が無く、道に直に接して蔵造りの建物が建てられています。
お松:だから、道が狭くて、しかもジグザク。
石橋町界隈

やや:誰が名付けた「イナズマ道路」!城下町の「遠見遮断」と言う工夫で、有事の際には、味方は隠れ、敵にとっては見通しがきかないという仕組みです。
お松:狭い道は、確かに不便ではありますが、残り少ない古い町並み、何とか残していただきたいものです。
金森醤油店の窓

おまけ
千手院の稲荷

千手院のお稲荷さん・・・なにか、言いたそうな。
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  1. 2016/02/28(日) 12:24:17|
  2. お松との会話
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澄水寺に登りた~い

 相変わらず、激しく働いておりまして、また、更新が滞っております。「とりあえず更新」で申し訳ありません。時間と天候の都合がつけば、山寺へ登りたいのですが、それもままならず・・・。でも、ちょっと途中まで下見をして参りました。
 最近、登りたくってウズウズしているのは、松江市坂本町の澄水山(しんじさん)。山頂近くに廃寺となって久しい山寺がある(はずな)のですが、現地は標高500m。も少し雪が溶けて、時間も体力も余裕もあるときに登ろうと思っていますけれど・・・。
 このお山に行くには、東側の枕木山からの林道の他、南側・・・松江市街地側の福原町と坂本町から登山道があるのはよく知られているのですが、それ以外にも。北側、つまり日本海に面した加賀別所からの登山道があったりするんです。もちろん、加賀別所からのルートにも1町(約100m)毎に置かれた一丁地蔵が(少しだけ)残されており、古くからの参詣道だったことが判ります。
加賀別所の一丁地蔵

 北側からの登山道は、御手洗の滝に向かう道として知られ、御手洗の滝の上には滝観音のお堂が残されています。そこまでは、沢を2度ほど横断し、2ヶ所ほど崩れている程度の道です(←お松:沢を越えて、道が崩れている程度?って・・・)が、その上は、更に小1時間ほど登るのだとか・・・。
 ふん。今日の所は、林道の終点までで勘弁しておいてやるぜ。けど、次は登るぞ!

新宮神社本殿

 林道の遙か手前、加賀別所の集落の入り口にある新宮神社です。出雲地方の神社ではめずらしく流れ造りです。大社造りは妻入りが特徴ですが、ここは、流れ造りなので平入りです。
お松:それでなんだか幅広に感じるんですね。

おまけ
新宮神社の狛ワンコ
新宮神社の狛ワンコ

お松:この顔、絶対にあきれてますよねぇ。
やや:いやいや、応援してくれているんですよ。
お松:・・・。
  1. 2016/02/21(日) 18:29:53|
  2. 山寺で修行中
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比加夜神社にて

 天気が良いので、仕事に向かう前にぷらぷらドライブ。松江市坂本町の比加夜(ひかや)神社へ行ってきました。
坂本町から見た大山

お松:お~!大山が見えますね。夏の間は霞んでほとんど見えず、かと言って、冬の間は天気が悪くてほとんど見えず。しっかりと大山が見えるのは、この時期だけですよね。
やや:とりあえず、どうでも良いです。いや、大山が見えると言うのは、彼らにとっては重要だったのかもしれませんが・・・。
お松:あの~、彼らって誰?
比加夜神社本殿
やや:比加夜神社は、『出雲国風土記』「島根郡条」の件の脱落部分に記載されている(←お松:補訂されている!)神社です。この小さな神社の近辺には、やっぱり『出雲国風土記』「島根郡条」に見える虫野神社があり、そして、ナゾの山林寺院の遺跡が3ヶ所ほど知られているという所です。そのうちの一つ、往生院跡に行ってみたのですが、すんごい竹藪で、どこを撮ってもどこかわからん・・・。と言う訳で、麓の僧坊跡はともかく、山頂の本堂跡に登ってみたいんですが・・・。
お松:で、登らなかったんですか?
やや:登りたいのはやまやまだったんですけど、なにせ・・・。
比加夜神社あたりから見た澄水山

お松:お?
やや:この左手のピーク。標高500mとちょっと・・・まだ雪があって、とても登れそうにない・・・。
比加夜神社拝殿の注連縄

お松:拝殿の注連縄も暖かそうね風に揺れてますよ。大山もしっかり見えるようになってきて、三寒四温の季節。もうすぐ、登れるようになりそうですね。

おまけ
比加夜神社の狛わんこ
「あんたぁ、まだの登るんかい?」
比加夜神社の狛わんこ
  1. 2016/02/11(木) 18:54:14|
  2. お松との会話
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持田社あたりを通りかかった

 昨夜からの湿った重い雪が積もり、そこら中びちゃびちゃの出雲地方です。こ、こりゃどこにも行けそうにない・・・。
 さて、
 このブログにしょっちゅう登場する『出雲国風土記』は、全国で作られたはずの風土記の内、「唯一の完本」と紹介されることが多く、事実、このブログでもそう言ってしまったことが何度か・・・。
お松:ち、違うんですか?
やや:以前にも、この話をしたことがあったかと思いますが・・・。
 『出雲国風土記』は、奈良時代に書かれた『出雲国風土記』なる本が現存している訳ではなく、写本・・・つまり、いつの時代かに書き写されたものが複数残されていると言う状態です(←お松:書き写す?・・・コピーもデジカメも無いんですものね)。人の手で書き写されたものなので、誤字や脱字の他、一定量の文章がまるまる失われた部分もあります。

持田神社

 で、出雲国風土記研究には、内容そのものではなく、「写本の研究」なんてモノもあり、つまり、同じ誤字・脱字とかを調べることによって、写本同士の関係・・・同じ元本から写された兄弟本や、それをまた書き写した親戚本など、写本同士の関係が判ってきています。
 『出雲国風土記』の写本には、おおざっぱに「脱落本系」と呼ばれるグループと、「補訂本系」と呼ばれるグループがあります。で、最も古い写本だと言われる「細川家本」などには、「島根郡条」の神社記載などが脱落して無いんですね。

持田神社本殿

お松:お~!つまり、完本じゃないんですね!
やや:一方、「補訂本系」には、その失われてしまったはずの部分がしっかり補われているのですが(←お松:そりゃ便利じゃない!←やや:まぁ、そうですが・・・)、問題は、いつ、どのような方法で補われたかが判りません。
お松:じゃぁ、もしかして、まったくでたらめってことも・・・。
やや:そんなことはないと思いますが・・・。
 問題の「島根郡条」の神社記載は、平安時代に作られた「延喜式」の記載順と似ていますので、これを参照して補訂されたのだろうと言われています。が、問題はいつ、どう言うつもりで行われたのか?本来の『出雲国風土記』に近いのか、遠いのか、それが判らないという・・・。

持田神社の狛ワンコ金ぴか彩色

 「島根郡条」に見える不在神祇官社「持田社」とされる持田神社に参拝しながら、そんな事を思っています。
お松:本当は、『出雲国風土記』にも「持田社」の名前が出てくるだけで、特に説明も何もなく、掘り下げるネタが無いだけ?
やや:う・・・。
  1. 2016/02/07(日) 09:32:32|
  2. 神話の足跡探し
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や・山へ行きたい・・・

 また、忙しくもつらい日々を過ごしております。おまけに天気が悪いので、ちょっとしたヒマがあっても、どこにも行くこともできず・・・。

岩屋寺の岩窟

 ここしばらく、盾縫郡の海岸線を見ておりました。もちろん海は楽しいのですが、やはり、山へ登りたい病が深刻です。

岩屋寺の滝の下の祠

 以前に紹介した松江市八雲町の星上山は、いきなり車で上ってしまったので、市指定文化財(建造物)の仁王門を見ていないし、松江市坂本町の澄水寺に登りた~い。
 早く、春になんないかなぁ・・・。
お松:って言うか、それ以前に、早く仕事をやっつけて、動けるようになんないとね!
やや:そ、それが・・・。

岩屋寺薬師堂の地蔵

 今日の画像は、松江市宍道町の岩屋寺・・・しかも真夏の・・・でした。
  1. 2016/02/06(土) 12:19:38|
  2. お庭でひとりごと
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やや

Author:やや
 神社仏閣と古い町並み、そして何より屋根とお庭が大好きな“やっぱり屋根が好き”と申しますが、相棒の“お松”に、あり得ないぐらい略されて、“やや”と呼ばれています。

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