木を見て庭を見ず

出雲・石見を中心に、歴史的なお庭と屋根と神社仏閣を見て回って、ひとりごとです。

橘泉堂

 松江市内を歩いていると、意外に古いものが残っていたりします。松江大橋から東京橋(ひがしきょう橋!とうきょう橋ではない)方面へ歩くと、このお店は・・・。
橘泉堂

お松:末次本町?古いお店があるんですね。時々通るところですが、こんなお店の存在は気付きませんでした。
やや:お店の正面上には「橘泉堂」の扁額が揚げられており、本来は橘泉堂(きっせんどう)だったようですが、山口卯兵衛薬局です。現在も漢方薬の販売を続けておられるようです。が、なんと!安永元(1772)年の創業と伝えられており、・・・って事は、250年近くも続く老舗薬局です。もちろん、瓦葺き2階建ての建築が、18世紀まで遡る訳ではありませんが・・・。
お松:18世紀と言われてもピンとこないんですが、江戸時代の・・・。
やや:年表を開いてみますと・・・え~、田沼意次が老中になった年ですね。前年に杉田玄白が『解体新書』の翻訳を開始しています。世界的には、アメリカが独立戦争を開始する直前です。
お松:やっぱり、ピンとこない頃ですね。で、その薬局がなんなんですか?
やや:やっと本題に戻った。
 後に小泉八雲と名乗る事になるLafcadio Hearnが松江中学の英語教師として招かれたのが明治23(1890)年8月です。それから、約1年3ヶ月の間、松江に滞在しています。その後に『知られぬ日本の面影』や『怪談』を発表しています。
お松:そう言えば、小泉八雲ネタは昨年4月頃に突然カテゴリを作って始めたかと思ったら、あっという間にネタ切れで、その後は止めちゃったかと思ったんですが、久々の八雲ネタ?(←やや:うるさ~い!)
 え~っと。小泉八雲はわずか1年3ヶ月の松江滞在中に頻繁に引っ越しを繰り返したんですよね。最初が大橋川沿いの富田旅館。次が・・・。
やや:次が、宍道湖岸の折原家。現在の皆美館の隣あたりです。最後が、現在「小泉八雲旧居」として公開されている根岸家です。
お松:富田旅館のあった場所は、この薬局のすぐ近くですね。
やや:富田旅館時代だったかどうかは定かではありませんが、Lafcadio Hearnが、この薬局で売られていたビールがお気に入りで、時々女中さんに買いに行かせていたのだとか。この建物は、もしかしたら、Lafcadio Hearnがビールを買いに行かせていた頃の建築が残っている可能性があるんです。
お松:へぇ~。松江の人も知らないような話じゃないですか?
やや:Lafcadio Hearnは、日本食も日本酒も大好きで、日本の食事には問題なかったようですが、時々、こう言ったものを欲しがったみたいですね。
お松:山口薬局のビール?どんな味だったのでしょう?
やや:イギリスではエールビール・・・常温で飲むビールがありますが、おそらく、そんなのでは?冷蔵庫がないので、常温で飲んでいたんだと思います。
 私は、キンキンに冷えたヤツが良いですがね。
お松:ところで、今日の画像はこれだけ?おまけとか無いの?
やや:・・・すんません。
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  1. 2016/05/01(日) 06:20:31|
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 神社仏閣と古い町並み、そして何より屋根とお庭が大好きな“やっぱり屋根が好き”と申しますが、相棒の“お松”に、あり得ないぐらい略されて、“やや”と呼ばれています。

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