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木を見て庭を見ず

出雲・石見を中心に、歴史的なお庭と屋根と神社仏閣を見て回って、ひとりごとです。

肥の河上の鳥髪の峯に行ってきた

 『古事記』などによれば、高天原で暴れに暴れたスサノオは、とうとう天照大神の天岩戸引きこもり事件を起こしてしまい、その責任を取らされ、高天原から追放されてしまいます。
 『日本書紀』では、「一書に曰く」として、様々な異説を列記していますが、それによれば、スサノオは、御子神の五十猛(イソタケル)命と共に、新羅(シルラ:朝鮮半島北部にあった国?)の国に天下ったのですが、「こんな国にはいたくない!」っと、粘土で船を作り、その船で漕ぎ出して、出雲国の肥河上鳥髪峯(ひのかわかみのとりかみのみね)に降り立ちます。斐伊川の上流の鳥髪にある峯の意味ですので、一節には、出雲と伯耆の境、奥出雲町鳥髪にそびえる船通山(1124m)の事と言われています。さすがスサノオ、新羅から船で中国山地まで漕ぎ着いちゃいます。
横田から見た船通山

この後のスサノオは、高天原での暴れまくりはすっかり忘れて、ひたすら良い人になっちゃって、泣き悲しんでいる老夫婦とクシイナタヒメを助けるため、ヤマタノオロチと戦うことになるのですが・・・。

で、いつだったか、行こうとして、積雪で断念した船通山に登っちゃいました。
船通山の登山道

 整備された登山道を小川に沿ってしばし登ります。登山道の横を流れる小川は、実は『出雲国風土記』に「出雲大川」と記される斐伊川そのものです。
 そして
斐伊川の源流?鳥髪の滝

 鳥髪の滝です。もちろん滝より上にも川は続いてはいますが、この鳥髪の滝が斐伊川の源流とされています。
船通山の山頂

 そして、やっとこさ山頂。
 山頂には、ヤマタノオロチのしっぽから出てきた天叢雲剣(あめのむらくものつるぎ)にちなんだ碑が建っています。
お松:『古事記』や『日本書紀』にスサノオがたどり着いた場所が肥の河上の鳥髪の峯と記されているのは判りましたが、『出雲国風土記』には、どう書かれているんですか?
やや:「鳥上山。郡家の東南三十五里。伯耆の出雲の境。塩味葛(えびかずら)がある。」って書かれてます。
お松:そんだけ?(←やや:そんだけ!)・・・スサノオは?ヤマタノオロチは?
やや:スサノオは、『出雲国風土記』には、「飯石郡」条に須佐郷の地名の由来として登場する他、あまり多くは登場しませんね。須佐郷では、各地を巡行して、最後に須佐にたどり着くと言う様な話です。なんか、けっこうのんびりした感じの神様です。ちなみに、ヤマタノオロチは『出雲国風土記』には見えません。
お松:荒ぶる神スサノオ?・・・なんかイメージが違いますね。
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  1. 2017/05/21(日) 18:32:49|
  2. 神話の足跡探し
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 神社仏閣と古い町並み、そして何より屋根とお庭が大好きな“やっぱり屋根が好き”と申しますが、相棒の“お松”に、あり得ないぐらい略されて、“やや”と呼ばれています。

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