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木を見て庭を見ず

出雲・石見を中心に、歴史的なお庭と屋根と神社仏閣を見て回って、ひとりごとです。

粟の穂にはじかれてビヨヨヨヨ~ンって行っちゃった件の・・・

お松:いろいろあって消しちゃったりなんかもして、すでに何回やったか、どうなっているかも分からないスクナヒコナのお話ですね。
やや:う・・・。
お松:と言う訳で、例によって、『古事記』なんかのストーリーからお願いしますね。
やや:・・・。
『古事記』によれば・・・。
スサノオらの試練をスセリビメを始め、多くの他の神様の尽力により突破し、出雲にたどり着いたオオクニヌシ。美保の岬にいたとき、波の彼方から小さなちいさな神様がやってきます。
その神様は名乗らず、また、その神様のことを、周囲の神々も誰も知りませんでした。困っていると、ガマガエルが「かかしのクエビコなら、きっと知っているでしょう。」と言うので、かかしのクエビコを呼ぶと「カミムスヒ神の御子のスクナヒコナ神です。」と言う。そこで、カミムスヒを呼ぶと、「確かに、生まれてすぐに手の指の間から漏れ落ちた子だ。オオクニヌシと兄弟となって、この国を作り固めなさい。」とおっしゃったと記されています。
お松:生まれてすぐに生き別れた親子が、感動の再会もそこそこに、別の神様と兄弟となって、国造りに励まなければならないんですね。
やや:ものすご~く唐突に始まるスクナヒコナの物語です。
 で、たまらないのはかかしのクエビコ!かかしのクエビコは、「山田のそほど」と呼ばれるかかしの神様です。かかしなので、自ら歩くことはできないけれど、世の中のことは何でも知っているって記されています。ガマガエルもいろいろ知ってそうだけど、この二人・・・この二柱の神様、おもしろすぎる!
志都の岩屋神社の参道

お松:で、その後、どうなるんでしたっけ?
やや:オオクニヌシとスクナヒコナは、協力し合って国を作り固めようとするのですが、スクナヒコナは、国造りも終わらないのに、よじ登った粟の穂にはじかれて、常世国にビヨヨヨヨ~ンって飛んで行ってしまいましたとさ。めでたし、めでたし。
お松:いきなり終わらないでください。途中いろいろあるでしょ?
やや:それが、『古事記』では無いんです。スクナヒコナ、いきなりやって来たかと思えば、突然飛んで行ってしまって、終わりです。元々あった『古事記』のストーリーに後にムリヤリぶち込まれたお話のようですね。
奇岩・巨石

お松:・・・。
やや:ところで、『万葉集』にはスクナヒコナが読まれた句が、4首あります。いずれも「大汝少彦名(オオナムジスクナヒコナ)」と読まれ、後にオオクニヌシとなるオオナムジとセットで記されている点も示唆的です。
 その1首に
    大汝(オオナムジ)少彦名(スクナヒコナ)のいましけむ
                   志都の岩屋は 幾代経にけむ
と、言う句があります。「オオナムジとスクナヒコナの居た志都の岩屋はいったいどれほどの年月を経たのかねぇ・・・。」ってな意味かと思いますが、つまり、オオクニヌシとスクナヒコナが国を作り固める相談をしたとされる「志都の岩屋」と言う場所が、万葉集の時代にも知られていたようです。
 その志都の岩屋だったと伝えられている場所が、米子市彦名町の粟島神社、大田市静間町の静之窟などの他、この邑南町の志都の岩屋神社があります。
志都の岩屋神社本殿と鏡岩

志都の岩屋神社のある山は、花崗岩の塊のような山で、あちこちに奇岩・巨石が露出していて、巨石マニアにはたまらない感じの場所です。
わき出す清水

 中でも、ひときわ巨大な一枚岩が立つ鏡岩の前に、志都の岩屋神社の御本殿が置かれており、その脇からは清水が湧き出しています。

お松:オオクニヌシとスクナヒコナがどこで相談していたのかは判りませんが、この立派な岩は、どれほどの年月を経たのでしょうねぇ・・・。
やや:お?いつになくきれいにまとめましたな。
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  1. 2017/07/30(日) 09:12:28|
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 神社仏閣と古い町並み、そして何より屋根とお庭が大好きな“やっぱり屋根が好き”と申しますが、相棒の“お松”に、あり得ないぐらい略されて、“やや”と呼ばれています。

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